自己責任の前に用意すべきことも

　馬券を購入するうえでの前提は、いわゆる自己責任。最近のレースで思い浮かぶとしたら、東スポ杯２歳Ｓのクラレント（13着）か。天候悪化で点灯した、ゴール前のライトに驚いて放馬。ＪＲＡの獣医は“外見上は異常なし”との見解で出走させたが、例えどんなに素晴らしい名医だろうと、内面まで正確に分かるはずもない。もちろん、それら（レース中の不利や故障、不可解な裁決など）を全て飲み込んで、勝負するべきだろう。

　しかしながら、今年のスプリンターズＳ（ビービーガルダン）でも海外に醜態をさらしたのもつかの間、全く策を考えているフシが見られない主催者もどうか。民間企業なら…。それでも競馬を止められないジャンキー（オレも含め）がＪＲＡを支えている。せめて後味がスッキリした勝負なら、負けや我慢が明日につながるのだが。

　冒頭に話したクラレントは、兄リディルが土曜の阪神Ｃで先陣を切り、弟にバトンタッチする。前回は弟が大敗し、翌日のマイルＣＳではつられるように？兄も２番人気を背信。果たして、兄弟の呪縛は解かれるのか…。２頭の印や見解は、紙面等々でチェックしてくれ。

（美浦時計班・弥永明郎）

2011年12月15日