マスターからのゲキに奮起

　昨年末、大阪に帰省した時、実家の近くにあるなじみの喫茶店に立ち寄った。そこのマスターは無類の競馬好きで、訪れる客もほとんどが競馬好きというディープな店。「何で好きかって、先が見えへんからやろな。しゃべることができたらええけど、馬は口をきけへんし、結局のところ馬の気持ちなんて誰もわからへんやろ？そこを考えながら予想するのが楽しいんや」と結果は二の次と言わんばかりに、マスターは予想をする楽しさを熱く語ってきた。

　競馬はギャンブルに他ならないが、その枠を超えた魅力があるのもまた競馬である。「でも、あんたは記者やから結果が求められるからな。しっかり当ててや！」とゲキを飛ばされた。こういうファンの声を生で聞くと、自分の置かれている状況を見つめ直させてくれる。我々は現場でしか知り得ないことを正確に伝えるのが何よりの使命。よりホットな予想と情報をお伝えするので、今年も馬三郎をよろしくお願いいたします。

（美浦時計班・石堂道生）　

2012年01月05日