関東にスターホース誕生の予感…

　２０１２年の中央競馬がスタートし、東西で行われた４重賞のうち３つを美浦所属馬が勝利。唯一、関西馬の勝利となったシンザン記念でも、９番人気の関東馬マイネルアトラクトが２着に入っており、関東勢が好スタートを決めた。

　だが、毎週のように逸材が登場する西の３歳戦に対し、関東の新馬戦は毎週低レベルと言えざるを得ない状況にある。高額の血統馬は関西に入厩する昨今を思えば仕方のない部分もあるのだが、中山、東京で皐月賞、ダービー、オークスが施行される以上、西高東低という風評は取り除いていかねばならない。関東にスターホースが誕生してこそ、競馬は盛り上がるはずだ！

　今年の牡馬クラシックはジョングルール（父ディ?プインパクト×母デルモニコキャット・尾形厩舎）と心中するつもりでいる。６?７分の仕上げで新馬戦を勝利し、寒竹賞は出負けして逃げ馬の展開にはまった形の２着。ディープインパクト産駒の大型馬にありがちな腰の甘さはなく、迫力満点の馬体の持ち主である。きっちり絞って体をつくってくれば、切れる脚も使えるようになるはずだ。久々にほれ込むことができた美浦の大器…この先の活躍に注目してもらいたい。

（美浦時計班・加藤剛史）

2012年01月11日