不公平なリニューアル中京の芝1200ｍ

　先週のフェアリーＳは１着?10着までが０秒３差という大接戦。敗れた陣営が「もう少しスムーズにさばけていたら…」と振り返るのも無理はない。今さら書くことでもないが、中山芝1600ｍはスタートしていきなりコーナーに差しかかるため、コースロスなく進める内枠有利は必然。外を回らざるを得ない外枠は、大きな不利を背負うことになる。

　これは中山に限ったことではなく、先週は内枠と外枠の有利不利を象徴する競馬となってしまった。予想する側からすれば、枠順を考慮して馬券を買えば済むことだが、携わっている側にとってはたまったものではないだろう。

　リニューアルされ３月３日からグランドオープンする中京競馬場。お目見えが楽しみだが、関係者の中ではすでにコース形態の問題点が浮上している。芝1200ｍが、これまたスタートしてすぐにコーナーに差しかかる設定になっているのだ。「あれだと大外枠に入ると厳しい」という見解が早くも出てきている。施行前だけに何とも言えないが、スタートが命運を分けるスプリント戦だけに、影響は必至か。Ｇ?（高松宮記念）の舞台でもあるだけに、しっかり予想のファクターに入れておく必要があるだろう。

（美浦時計班・石堂道生）

2012年01月13日