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後世に受け継がれてほしい“道営魂”

 血統好きの私としてはたまらない―。飯田雄厩舎のサマーソング(5歳500万下)は、かつて私がホッカイドウ競馬でトラックマンをしていたときに活躍していたマサノチャーミングの子。母はねずみのような体で見栄えはしなかったが、自分に合わない条件でも一生懸命走る、ガッツのある馬だった。いわば、私の胸を熱くした“青春”の馬。娘はどちらかと言えば父のロージズインメイの血が濃く出た印象だが、毎回堅実に走る姿は母とダブるところがある。今、密かに応援している一頭だ。

 ある日の朝、調教前に馬三郎の安藤記者に声をかけられた。「境厩舎のブラックビスケットって馬、知ってる?スイートイブンの孫らしいわ」。彼はホッカイドウ競馬時代からの先輩で、私以上に地方競馬を愛する男。今ではお互い中央競馬で仕事をしているが、この道営血統を留意するあたりはさすがだ。

 このスイートイブンという馬は、前記したマサノチャーミングのライバル的存在だった。その名の通り、イブンベイの産駒で、黒みがかった鹿毛が印象的な品のある馬だった。あの馬が、今ではお祖母さんに…。そりゃ自分も40歳が近づいてきたわけだ。

 人もそうらしいが、馬の孫もかわいい。ブラックビスケットは9日の京都でデビューし、芝1600m戦で16頭中7着だった。戦前に境助手から「気性が幼いし、馬もきゃしゃ。使いつつしっかりしてくれば」と聞いていただけに、7着ならむしろ上出来だ。“道営魂”が絶えることなく後世に受け継がれることを願って、これからも応援していきたい。

(関西デイリー・松浦孝司)

2012年01月17日