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“幸村イズム”で良血馬を撃破

 戦国時代末期に表舞台へと登場し、大阪夏の陣ではわずかな兵で天下の徳川家康を追いつめた真田幸村。最後は戦力の差で負けてしまったが、突撃時は家康に本気で自害を覚悟させたほどだった。その悲劇のヒーローをこよなく愛しているのが中村師だ。

 「何百万かの安い馬で、何千万もする馬を負かすのが面白い」という師の信念にも、それが表れている。現に、中村厩舎に良血と呼ばれる馬はあまりいない。在厩馬44頭中、昨年のリーディングサイヤートップ10を父に持つ馬はたった14頭。しかも、そのほとんどが頼まれた馬で、自らの目で見て買った馬はさらに少ない。「姿形が端麗な良血馬より、渋い血統の野武士のような馬」が好きなタイプらしい。在厩馬で言えばビートブラック(父ミスキャスト)がその代表格だろう。先週の日経新春杯では、いったん先頭に立とうかという見せ場たっぷりの競馬。ファンを沸かせるには十分なパフォーマンスを見せた。「上位人気は良血馬ばかりだったから、何とかひと泡吹かせたかったけどね。今回は入厩して日が浅かったから、次はもっと良くなるはず」ということで、次走予定の京都記念(2月12日)では要注目だ。

 調教師生活もあと7年となった中村師だが、まだまだ気合十分。元気の固まりといった感じだ。“幸村イズム”を受け継ぐ野武士たちが、良血馬を倒すシーンが見られるはずだ。

(栗東想定班・森田真司)  

2012年01月21日