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時代にそぐわない斤量の設定

 美浦トレセン内をうろうろしていると、騎手候補生に遭遇することがしばしばある。彼らは「運動学校生」らしく、皆クリクリ坊主頭。筆者の高校時代(約35年前)は別に珍しい光景ではなかったが、時代が変わり、今や「高校野球」でも「5厘頭」など滅多に見ない。何かほほ笑ましい感じがした。

 しかし、現役騎手となると時代の流れに押されているようで、昔は「デビューして3年は坊主頭」なんて厳しい師匠もいたが、今の若手騎手は実におしゃれな髪型だ。デビュー1年目の嶋田騎手も、なかなかかっこいいパーマをかけている。「先生(手塚師)には3月を過ぎたら、色を入れてもいいぞ!」って言われましたけど、「そんな勇気はなくて…」と笑いながら話していた。

 まあ、わたくしも「周りに不快な思いをさせなければおしゃれは結構」と思う人物。それに騎手はスター候補生でもあるのだから、「見てくれ」も大事なのは否定できない。髪型だけではなく、騎手の体型も変わってきた。昔は出会う騎手は「ずんぐりむっくり」ばかりだったが、最近は小顔で背は高く手足も長い。お膳で生活した世代から、椅子、テーブルへと生活様式が変化したからか?…と勝手に解釈しているが、果たしてどうなのか?

 しかし、これだけ人間が変わっても、変わらないのが「競馬の斤量」である。平均身長、体重が30?40年前と比べたら大幅にアップしているのにも関わらず、障害レースを除いたら、そのルールが大きく変わった記憶はない。最近は「53キロもかなり節制しないと厳しい」という騎手の話をよく聞く。平均的に体が大きくなっている世の中の流れを考えれば、「当然か…」とも受け取れる。中には「ルールで決まっているのだから、体を軽くするのもプロの騎手の役目だ」と手厳しい意見を言う方もいるが、夏場の3歳牝馬が500万などへ使う場合は52キロを強いられる。無理して体をつくっても、馬への負担が減っても、乗り手が体調不十分で騎乗されては逆効果で、馬券を買う方としても実に迷惑なことだ。

 「そろそろ斤量も見直してもいいのでは?」…と考えている昨今である。

(美浦想定班・玉川 祝)

2012年02月08日