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坂路の思わぬ落とし穴

 「遅いスピードで高い負荷がかけられる」「インターバルトレーニングになる」などの利点がある坂路コースを活用する調教師は多い。年々、調教頭数は増え続け、水曜日には1000頭近い馬が次から次へと駆け上がってくる。今週で引退する清水利師のラスト重賞となるエーブチェアマン(中山記念出走)もその一頭。いつも通り気合十分の走りで最終追い切りを済ませた。

 そんな追い切りラッシュとなる坂路は、今年から調教タイムの計測方法が、従来のバーコードからiCチップに変わり、これによって今まで頻繁に見られたタイムエラーがほとんどなくなった。ところが、8日の早朝にいきなりシステムが故障し、馬名やタイムが全くモニターに表示されない異常事態が発生。これまで大きなトラブルが起こったことがなく、また追い切りが集中する水曜だったこともあり、ちょっとしたパニック状態に陥った。予想以上に復旧に手間取り、完全修復したのはおよそ3時間後の午前10時過ぎ。不測の事態に対する事後対応のまずさが目立った。

 東日本大震災でもほとんどダメージを受けず、着実に進化を見せている坂路だが、思わぬところに落とし穴が待っていた。この教訓を生かして、しっかりと付き合っていきたい。

(美浦時計班・後藤孝男)

2012年02月24日