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オーストラリアのヒロインは規格外
競馬を初めて早15年。徐々に海外競馬への興味が薄れてきたが、久々にどっぷりとはまっている馬がいる。それはオーストラリアの女傑・ブラックキャビアだ。
18日にグローバルスプリントシリーズ第1戦・ライトニングS(G?)を快勝し、これでデビューから無傷の19連勝となった。このレースには前走のCFオーアSから中6日で出走。さらに3連闘で25日のフューチュリティーS(G?)への参戦が計画されていたように(結局、英国遠征を見据えてひと休み)、強さだけでなく、そのタフさも大きな魅力である。
昨年のワールドサラブレッドランキングはフランケルに次ぐ世界第2位。獲得した132ポンドは、セックスアローワンス(牝馬は4ポンド加算するのが通例)を加味すると、スプリント部門では過去最高のデイジュール(133ポンド)を上回っており、史上最強スプリンターと言っても過言ではない。
本国のオーストラリアでの人気はすさまじく、グッズが飛ぶように売れるだけでなく、何とブラックキャビアのツイッターやフェイスブックもあるらしい…。対するわが日本の短距離界は、長らくスターホース不在の状態が続いている。しかしながら、スプリント戦で6戦無敗のロードカナロアは久々に出現したカリスマ性を有した存在。新装中京で行われる高松宮記念では、ただ勝つだけでなく、ファンの心をわしづかみにするパフォーマンスを期待したい。
(編集部・妹尾和也)
2012年02月27日
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