無念の騎乗停止…。巻き返しに燃えるピンナ

　来日早々、Ｎ・ピンナが２日間の騎乗停止になった。制裁の理由は「保護ベスト着用に対する義務違反」。ＪＲＡの競馬施行規定では「本会が定めた保護ベストを着用しないで、競走に騎乗してはならない」とあり、保護ベストを着忘れたピンナはこれに該当。少し前にはＣ・デムーロが規定外の保護ベストを着用して騎乗していたことが発覚して問題になったばかり。今回の件との制裁の違いに疑問を感じるが、いずれにしても、日本のルールを守れなかったのだから騎乗停止の処分は当然。騎乗に関係のないところでのものだけに何とももったいない話である。

　騎乗予定だった弥生賞のアダムスピークは、来日前から本人も相当楽しみにしていただけに、悔やんでも悔やみ切れない。「せっかく期待してもらっていい馬を用意していただいたのに、自分の不注意で乗れなくなってしまって本当に申し訳ない。これからの騎乗で信頼を取り返したい」と非常に反省していた。

　来日したその日に財布を紛失したり、どうも気が緩んでいたようだが、これで目が覚めたはず。来週からの巻き返しに注目したい。

（栗東想定班・安里真一）

2012年02月29日