大魔神旋風に一票！

　今年のクラシック戦線は絶対的な中心馬が不在。これまでのトライアルはすべて関東馬が制しており、混戦ムードに拍車をかけている。今週のフラワーＣやスプリングＳからも新たなスター候補生が誕生する可能性もあるだけに、レース当日まで勝ち馬探しに頭を悩ませそうだ。

　来週中京で行われる高松宮記念は打って変わって西高東低の様相。スプリンター秋春制覇をもくろむカレンチャン、連勝街道をばく進中のロードカナロアなど、４頭出しで上位独占を狙う安田厩舎の同門対決に見どころが集まるが、脇役陣もタレントぞろい。個人的に注目しているマジンプロスパーも伏兵の一頭に挙げられるだろう。

　前走の阪急杯では持ち前の先行力を生かして快勝。中尾厩舎も07年根岸Ｓのビッググラス以来、５年ぶりの重賞勝ちで厩舎の雰囲気も上々だ。余勢を駆ってのＧ?挑戦となるが「左回りは初めてなのでやってみないと分からないが、距離短縮は間違いなくプラス。今の出来ならチャンスがあっても」と陣営も一発ムードを漂わせていた。

　オーナーである佐々木主浩氏はヴィルシーナでデイリー杯クイーンＣを制しており今季絶好調。安田包囲網を破るは至難の業だが、ここは東京、阪神と旋風を巻き起こした魔神の勢いに一票を投じてみたい。

（栗東想定班・森岡健一郎）

2012年03月17日