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国分優の新たな挑戦
3月は新人騎手、調教師がデビュー。新たな挑戦が始める季節だが、4年目を迎えた国分優作騎手も例外ではない。09年4勝、10年3勝。「1、2年目はもどかしさがあった」と本人も振り返るように、結果を残すことができなかったが、11年3月に関東(国枝厩舎)所属から、騎乗機会を求めて栗東(フリー)所属に変更。減量騎手としての最終年に45勝を挙げ、躍進を遂げた。
この3月から減量の恩恵はなくなった。「気持ち的にはこれまでと変わらないが、より厳しくなってくるのは確か。いい結果を出さなければ、と思います」と強い決意を抱いている。双子の弟の国分恭、丸山、そして4日の中日新聞杯(スマートギア)で松山と、競馬学校の同期が重賞勝ちを収めているが、「いい刺激になっています」とライバル心を燃やす。ファルコンS(レオンビスティー)は惜しくも2着に敗れたが、低評価馬(12番人気)での好走は、いいアピールになったのは間違いないだろう。
2月末には初めての海外騎乗となる、カタール見習騎手招待競走に出場した。3戦で勝利はならなかったが、総合成績は2位(16人中)を獲得。「海外のいろいろな人に会うことができたし、違う環境で競馬に乗れたことは大きい」と貴重な経験を喜んだ。
「この3年はまだまだでした。自分のスタイルも固まっていないし、足りないところばかりですね。レースごとにうまくなりたい!成長したい!と思います」。競馬学校を卒業の際、成績優秀者に贈られるアイルランド大使特別賞を受賞しながらも、厳しい時代を経験した彼なら、これからひとまわりも、ふたまわりも成長してくれるはずだ。
(関西デイリー・矢野 幸一)
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