新装・高松宮記念は見どころが満載！

　新コースで行われる初めての高松宮記念。ここ数年は決して層が厚いとは言えないのが短距離界の実情だったが、今年の春のスプリント王決定戦は楽しみなメンバーがそろった。

　注目は４頭出しの安田厩舎。昨年の最優秀短距離馬カレンチャンは前哨戦を使ったことがガス抜きになり、中間の雰囲気が上昇。体も引き締まっており、前走以上の出来で出走できそうだ。

　ロードカナロアは久々に現れた短距離の絶対王者候補。一戦ごとにレース内容が進化しており、本番ではカレンチャンと人気を二分しそうだ。「競走馬としての完成度ではカレンチャンの方が上だと思いますが、カナロアはやはり爆発力がありますからね」と安田翔助手は話してくれた。

　ダッシャーゴーゴーだって、まだまだ衰えを見せない実力馬。トウカイミステリーも一発の魅力を秘めている。「ダッシャーは２頭から見たら一番怖い相手になると思う。トウカイミステリーは左回りが得意なのに、ここまで結果を残してくれた。この舞台なら…という期待はあります」と同助手。

　他にもジョーカプチーノ、サンカルロなど、はまれば…と思わせる馬も多数。その中でも馬券購入意欲をそそられているのがアグネスウイッシュ。まだ準ＯＰを勝ったばかりではあるが、その勝ち方が力が違う内容。今の中京の馬場もフィットしそうだし、何より今週の動きが抜群。ここに入ってどこまで通用するか非常に楽しみだ。

（栗東想定班・木村拓人）

2012年03月22日