有意義だった武豊Ｊとの飲み会

　ついに開催が実現した。先日、武豊Ｊと企画していた飲み会を都内で実施。接する機会の少ない関東関係者との交流を快く引き受けて頂いた。

　栗東トレセンや競馬場で取材する機会は多々あったが、じっくりと酒を酌み交わしながら話をするのは初めて。まず驚いたのは圧倒的な交遊関係だ。「この店はＫ・Ｎさんに連れてきてもらった」、「この前、この店で飲んでいたＦ・Ｍさんから急に電話が掛かってきて…」などなど。競馬の世間的な地位を確立し、世の中に広めた武豊Ｊは芸能人からしても有名人。その人脈はさすがというほかない。

　競馬トークでも勉強になる部分は多かった。個人的に最も印象に残っているのは、荒れ馬場についての説明。我々は“内が悪くて外がいい”などという程度のざっくりした分析であるが、武豊Ｊはもっと細分化しているという。「例えば内ラチから１頭分の所が悪くなって、２頭分や３頭分の所も悪くなったとする。でも実は１・５頭分、つまりその間の部分は意外に良かったりするんだ」。なるほどとうならされた。

　後半は酒の影響もあって記憶はあいまいだが、実に有意義な時間であったことは覚えている。「競馬は本当に素晴らしい」と何度も口にしていた武豊Ｊ。我々マスコミも、競馬の魅力をファンや世間に伝えるため、精いっぱい努力していきたいと思う。

（関東デイリー・豊島俊介）

2012年03月27日