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名コンビの第2章
久々に胸が高鳴った。我が親友・川島Jが、オースミハルカの次男坊オースミイチバン(牡3歳、栗東・荒川)で3月24日の阪神3Rを圧勝。ハルカの子で待望の初勝利を挙げた。「思い入れがありますし、素直に嬉しいです。しかも夢のある勝ち方ができましたから」と川島。勝ち時計の1分51秒8は未勝利では破格の数字。この一戦だけで楽観はできないが、潜在能力は相当高そうだ。
デビューから5戦目でのV。レースはテン乗りだったが、イチバンの走りは全てパトロールビデオでチェックしていた。8着に敗れた前走に「負けはしたけど、光るものがあった」と成長を感じていたその矢先、前2走に騎乗していた高橋亮が調教師に転身。巡ってきたチャンスに燃えないはずがなかった。
イチバンも川島を“逆指名”したかのようなひょう変ぶり。とねっこから見てきた次男坊をVへと導き、喜びもひとしおだ。「調教をつけた亮さんから“動きが一変したぞ”と聞いていました。乗っていて速さは感じなかったけど、あとで時計を見てビックリです。似ているところ?全くありません(笑い)。気性が激しかった母と違って、すごく大人しいです」。
同日には長男のナリタキングロードが、移籍した福山競馬場で初勝利。翌25日には、ハルカの6番仔でハーツクライを父に持つ三男坊が、北海道浦河の鮫川牧場で産声を上げた。「牧場もオースミグラスワン以来、少し元気がなかったし、勝利に貢献できてよかった。旧安藤厩舎のスタッフも嬉しそうだった。みんなが喜んでくれてよかった」。これだけ瞳を輝かせる川島を見たのは久しぶり。名コンビの第2章をこれからも追い続けたい。
(関西デイリー・松浦孝司)
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