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TRが全て道悪の年は波乱?
意外と一筋縄では収まらないのではないか。今週は、個人的にそんな予感も漂う皐月賞だ。3つのトライアルの馬場状態は、弥生賞と若葉Sが稍重でスプリングSが重。過去20年で、この3鞍が全て稍重?不良の“道悪”で争われた年は、今年を含めて3回しかない。
前2回の結果を振り返ってみたい。95年は、重の弥生賞を制しデビュー4戦4勝としたフジキセキが、本番を前に脚部不安のため電撃引退。不良のスプリングSを勝ったナリタキングオーは出走取消となった。優勝したのは3番人気ジェニュイン。不良の若葉S1着からの参戦だったが、実はその前哨戦は1位入線ルイジアナボーイ(降着)から0秒9も離され、繰り上がりでのVだった。
99年は稍重の弥生賞で??着のアドマイヤベガとナリタトップロードが本番で??番人気に支持され、結果は??着。勝ったのは、毎日杯完勝から臨んだ5番人気のテイエムオペラオーだった。
クラシック本番を迎えるにあたって、いわゆる“目に見えない疲れ”というものは非常に厄介。このあたりはレースまでの攻め過程などから推察するしか手はないのだが、データは、トライアルが全て道悪だった年は波乱含みだと教えている。
95年1着のジェニュインは、いま思えばトライアルで“走り過ぎなかった”ことも良かったのかもしれない。今年、余力をたっぷりと残して臨む代表格は共同通信杯馬のゴールドシップ。また穴っぽいところでは、トライアルが不完全燃焼に終わったアダムスピークやマイネルロブスト、さらにジョングルール(抽選対象)あたりか。
(関東デイリー・野田口 晃)
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