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皆で盛り上げたい福島競馬
東日本大震災で甚大な被害を受け、開催が見合わされていた福島競馬が7日、約1年5カ月ぶりに再開された。オープニング初日は雪のちらつく天候となったものの、来場者数は1万3198人で、春開催初日としては過去10年で最多となった。
筆者は開催前日から福島入りして、地域活性化のために散財してきた。なじみの料理店はほぼ満席状態。自分の身分を明かさず、タクシーの運転手さんに繁華街の様子をうかがうと、「競馬が戻ってきてくれたお陰で、お客さんが増えました。会社で待機している車は一台もありませんよ」と話してくれた。第1回福島競馬の売り上げの一部を被災地支援のために拠出するとのことで、競馬サークルが一丸になり、復興の一助になっている。
福島県南相馬市出身の木幡は開催前から、地元のテレビ局や新聞社に協力して、被災地へエールを送り続けてきた。初日の開門時には入場者を出迎え、昼のセレモニーでは「一日でも早く元の生活を取り戻してほしい。我々も地元の期待に応えられるように頑張りたい」と抱負を語り、レースの合間には時間が許す限り、ファンへのサインに応じていた。そして日曜4Rで木幡が騎乗したトミケンオウドウが1着でゴール板を通過した時、客席からは大きな拍手が沸き起こった。
浅川町出身の江田照も、中山での有力馬の騎乗依頼を断り、土曜だけ福島へ参戦した。7Rでは12番人気のヴィーナススマイルを2着に持ってきて、気を吐いた。5Rで勝利した後藤は「合いたかったぜ福島」と自分のメッセージを記した横断幕を持ってウイナーズサークルへ。
皆がそれぞの思いを寄せて開催1週目が無事に終了したが、これからも福島を熱く盛り上げてほしい。
(美浦想定班・武山修司)
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