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騎手人生は始まったばかり

 「これで駄目なら、高知に帰す!」とは杉浦師が厩舎所属の新人騎手・山崎に当てた言葉。もちろん冗談だろうが、目は笑っていなかった。つね日ごろから「もう少し技術を磨かないと。亮誠(山崎)は3キロ減を生かし切れていない。うちには減量が利きそうな馬がたくさんいるのに、今のままでは…」と厳しい見方をしている。弟子を思いやるからこそだ。

 “これ”とは日曜新潟5Rに出走したクラーロデルナのこと。東京二千、新潟二二、新潟千八の3鞍のうち、メンバーやコースを考え抜いた末、若手騎手戦に山崎騎乗で臨むことになった。結果は1番人気で5着。山崎は「パドックではオッズ板を見ないようにします」とレース前に話していたが、言葉通り人気のプレッシャーを感じさせないレースぶり。道中は中団を抜群の手応えで進めた。ところが直線では馬群に包まれて何度も進路をふさがれ、脚を余す格好に。「前があいて、そこに入ろうかと思うと狭くなってしまって…」と悔しがった。

 次走の優先出走権を確保する最低限の仕事はこなした。「(師匠に会う)火曜日が怖いです。覚悟しておきます」と自分の立場を分かった上で、次に進もうとしている。騎手人生は始まったばかり。山崎の精進はこれからも続く。

(美浦想定班・安川時男)

2012年05月06日