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まさに“馬のまち・栗東”らしいイベント
少し前の話になるが、4月30日に栗東市の金勝寺で馬頭観音開眼供養が行われ、野村昌弘栗東市長や中村均師、岩田騎手や福永騎手ら多くの関係者が出席した。競走馬の安全を願って安置される馬頭観音菩薩像だが、盗難の被害にあっていたため、新たな観音像が設置された。
金勝山(こんぜやま)の山中に位置する金勝寺(こんしょうじ)は、聖武天皇が平城京の鬼門鎮護のため、勅願を発し、天平5年(733)に良弁(ろうべん)が創建されたという。ただ、記者は栗東で勤務して10数年になるが、その存在を知らなかった。だが、近くには道の駅?こんぜの里?があり、レストランではしし丼がいただけたりする。話は脱線したが、当日は観光望遠鏡の除幕式もあり、眼下の栗東トレーニングセンターを一望できるだけでなく、天気がよければ、琵琶湖や対岸の比良山を望むことができ、景色は素晴らしかった。
名神高速道路を走っていても栗東市の看板には馬と騎手が描かれる。まさに“馬のまち・栗東”らしいイベントだったが、出席した福永騎手は「競馬会と連係しながらPRするのはいいことだと思う」と話した。また、「観光客用に馬や馬車に簡単に乗れるような場所をつくればいい。そうすれば競走馬から乗馬にと、もっと馬を大事にしてもらえる」と提案。確かにトレセンが有名な栗東でも直接、馬に触れることができる機会は少ない。競馬場での体験乗馬のように気軽に馬と触れ合える施設を増やすことで、競馬人気回復にもプラスとなると記者も考える。栗東からぜひ、スタートしてもらいたい。
(関西デイリー・矢野幸一)
2012年05月15日
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