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盛り上がりをみせたディープダービー
好天に恵まれた競馬の祭典・日本ダービー当日は、11万人を超えるファンが集まった。5日間で113万人を集客したスカイツリーには及ばないが、東京競馬場にこれほど多くのファンが集まったのは久しぶりのこと。場内はダービーデー特有の高揚感に包まれていた。今年はディープインパクト産駒が7頭出走。「ディープダービー」とも称されたが、しっかり結果も残した。父の勝ちタイム、前週のオークスより時計は遅かったが、ダービーレコードに迫る2分23秒8は立派。父の評価をさらに高めることになった。
この華やかな雰囲気の中で、4頭の3歳馬がデビューを果たした。ケガや体質の弱さなど、何らかの原因があってここまでデビューが遅れたわけだが、競馬の祭典のこの日に注目する人はほとんどいない。終わってみればその4頭はブービーとどん尻負けと散々たる内容。ベストを尽くした結果とはいえ、現実を思い知らされる。「ようやく出走できた」「やっと出走にこぎつけた」という印象はぬぐえない。毎年繰り返される同じシーンを見せられると、来年こそアッといわせる遅咲きの新星が出現してほしいものだ。
今週から新馬戦がスタートし、2歳馬がデビュー。いつもより早く春のクラシックが終わった実感がわいてきた。
(美浦時計班・後藤孝男)
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