データはオルフェーヴル復活を後押し

　Ｇ?４勝の３冠馬オルフェーヴルを始め、海外Ｇ?を制したルーラーシップなど、好メンバーがそろいそうな今年の宝塚記念。ファン投票１位はもちろん72253票を集めたオルフェーヴルで、その得票率は70・６％となった。出走すれば１番人気は間違いなさそうだが、ここで面白いデータを紹介したい。

　今回で53回目を迎える同レースの歴史の中で、夏季オリンピックが開催された年に実施されたのは過去13回。１番人気馬の成績に目を転じると、〈８・４・０・１〉と圧倒的だ。連対を外したのはミュンヘンオリンピックが行われた72年のベルワイドの５着のみで、現在９連続で連対中。ロンドンオリンピックが開催される今年。オルフェーヴルには心強いデータと言えそうだ。

　出走馬中のファン投票最上位馬は52戦20勝、２着16回、３着６回と好成績を誇る。３冠馬の４歳時における宝塚記念の成績は２戦２勝（65年シンザン、06年ディープインパクト）。さまざまな過去の歴史がオルフェーヴルの復活を“後押し”している。一方で前走２桁着順からの巻き返しＶは皆無。さて、今年はどうなるのか。データの面からも楽しみな一戦となりそうなだけに、ぜひ出走してもらいたいものだ。

（関西デイリー・大西修平）

2012年06月19日