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売り上げ減の根底にある“意識のズレ”

 もともと格闘技は好きな方だが、昨日行われたボクシング「井岡一翔VS八重樫東」の試合はテレビにかぶりついてしまった。特に、温泉まんじゅうぐらいまぶたを腫らしながら、決して諦めず、最後の1秒まで立ち向かった八重樫選手には、“これぞ真剣勝負”というプロの姿をまざまざと見せつけられた。ボクシングのルールはよく分からないが、今回の負けで選手としてはかなりの窮地に陥ったとのこと。しかし、負ければすべてを失う統一戦に敢えてチャレンジし、これだけ素晴らしい戦いをしたことで、ファンは激増したことだろう。もちろん、自分も彼に魅了された一人。この敗戦で失うもの以上に得るものがあってほしい、あるに違いないと心の底から願っている。今後は精一杯、応援するつもりだ。

 競馬の世界でも、たとえ買った馬が負けようが、心底、感動してしまうレースはある。しかし、それはあくまで馬が力を出し切ってこそ感じるもの。年々そういったシビれるレースは減っているような気がする。下級条件からG?まですべて「井岡VS八重樫」のような気持ちのいい戦いになるのが理想だ。

 しかし、稼げる競走馬を造るために競馬を教えながら育てる関係者と、そのひとレースに勝負を賭けているファンの間に“意識のズレ”が生じているのは紛れもない事実。馬券ファンにとっては競走馬の将来(次走)など関係ない。目の前の“1レース”が馬券になるかどうかが最も重要なことだ。売り上げ減に歯止めがかからない昨今。「競走馬がいかに力を出し切れるか」というルール、システム作りを、もっと突き詰めていくべきだと感じる。

(栗東時計班・竹村浩行)

2012年06月21日