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ファン離れが加速しそうなズレたジャッジ
6月10日・東京8Rでの審議問題が、時が経った今でもよく話題になる。
この問題を全く知らない読者もいると思うので少し説明しておくと、勝ったファイナルフォームがゴール直前で右へよれ、すぐ後ろを走っていたランパスインベガスがそのアオりを受けて大きくバランスを崩してしまった。これが「進路妨害に値するか?否か?」とレース後は審議ランプがついたのだが、結果は「セーフ」となった。
「アウトか?セーフか?」の問題は過去にも多々あるが、ほとんどは「そういう見方もあるな」と意見が分かれ、ある程度は納得できた。だが、今回は違った。どの調教師、騎手に聞いても「あれがアウトにならないのは信じられない」と言う。レース後に開かれたマスコミ向けへの説明会でも、矢継ぎ早に質問が飛び交い、穏やかな記者会見にはならなかったようだ。
どのスポーツもジャッジは難しい。結局、最後は人の感覚でやるしかないからである。感覚は人それぞれなので仕方がないのかもしれないが、ただ一つ言えるのは「競馬ファンの感覚とあまりにもズレたジャッジを下すと、ファンは逃げていく」ということだ。
(美浦想定班・玉川 祝)
2012年06月27日
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