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大胆さと柔軟性を兼ね備えた高倉
先週の中京記念は、高倉稜騎乗のフラガラッハが直線一気の末脚で混戦を断ち、人馬ともに重賞初制覇を達成した。崎山厩舎を担当している関係で、デビュー前からの付き合い。本命はショウリュウムーンであったが、ゴール前では自然と?稜くん!?と応援してしまった。
1年目からゲートセンスの良さと積極的な騎乗で37勝を挙げたが、2年目以降は同期の川須の影に隠れている印象。それでも勝ち星自体は伸びており、騎乗技術は確実に進歩している。また、フェアプレー賞を連続で受賞している点も高く評価していい。
デビュー当初は減量を生かした競馬を求められるので、逃げ、先行馬での勝利が大半だったが、最近では脚質にとらわれず、さまざまな形で結果を残している。特にフラガラッハのような難しい馬に乗った時の、腹をくくった騎乗は若手らしからぬモノがある。本人の努力はもちろんだが、自厩舎である崎山厩舎のバックアップも見逃せない。他厩舎からの依頼が増えた今でも、基本は高倉が第一というのは変わらない。条件馬ではあるが、カリスマサンスカイやヤマノサファイアなど、しまい一手の馬ではかなり勉強になっていると思う。
基本、決め打ちタイプだが、自分の形にならなかった時でも臨機応変に対応できる順応性があり、人気薄での好走も目立つ。今週から減量の恩恵はなくなるが、これからも注目してもらいたい。
(栗東想定班・藤田浩貴)
2012年07月28日
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