今年の札幌競馬は残り５週

　土曜・札幌５Ｒの新馬戦は、評判馬２頭での決着。勝ったラトーナは最内枠ということでスピードの違いでハナに立ち、そのまま押し切った。２着に敗れたポイントキセキはまだ緩さがあり、大跳びで明らかに距離不足の印象。それでいて直線の伸び脚は見どころがあり、この内容なら次走は確勝級だと見ている。

　日曜・札幌５Ｒの新馬戦はグランデアモーレが勝利。レースでは頭を上げたり若さをのぞかせたが、直線でハミを取ると一気に突き抜けた。２着のアドマイヤドバイは思ったほどはじけず勝ち馬の決め手に屈したが、センスのある走りでどんなペースにも対応できそうなタイプ。こちらもすぐに勝ち上がれるレベルだ。

　昔ながらの雰囲気を唯一感じられる場所だったが、この１０月から札幌競馬場のスタンド改修工事がはじまる。記者席までのびっくりするほど狭い通路を渡るのも最後だと思うと寂しいが、これも時代の流れ。構造は地上５階となるようで、競馬場として初めてスタンドの一部屋上に広い「テラス席」を設ける予定とのこと。工期は２０１４年の６月までということは、来年の札幌開催はなく、北海道シリーズは函館だけ。あと残り５週間となったが、来年の分まで悔いなく堪能したい。

　（美浦時計班・石堂道生）

2012年07月29日