懸命な治療で素質馬が復帰へ

　17日間に渡って熱戦が繰り広げられたロンドンオリンピックが閉幕した。目標としていた金メダル15個には及ばなかったが、これまで最多だったアテネを上回る38個のメダルを獲得。お家芸である柔道が不振に終わったのは残念だが、アーチェリーやフェンシングなど普段テレビではあまり放送されないマイナーな競技が躍進し、話題を集めた。

　注目していた水泳も眠たい目をこすりながら見たかいがあり、連日のメダルラッシュだったが、それ以上に感動したのが女子レスリング。伊調、吉田両選手の３連覇もさることながら、先陣を切って見事金メダルを手中に収めた小原選手も立派。一度現役を退き、ブランクを克服してのメダル獲得だけに、その精神力には頭が下がる。

　ブランクといえば、来週の小倉日経オープンに出走を予定しているサンライズプリンス。屈腱炎で長期休養を余儀なくされたが、スタッフの懸命な治療が実り、２年３カ月ぶりに戦列に復帰する。「きれいな走りをするので今の坂路で遅れるのは仕方がないけど、以前もそうでしたからね。もう少しトモに筋肉がついてほしいけど、ＯＰ特別なら格好は付けてくれると思いますよ」と橋本助手。常識的には厳しいが、ポテンシャルの高さは誰もが認めるところ。素質馬の鮮やかな復活劇を期待したい。

（栗東想定班・森岡健一郎）

2012年08月18日