スーパーカーのような走りに興奮!?

　今年のウラ函で熱心に調教をつけている千葉直人騎手。ケイコでまたがった馬が、競馬でも割といい成績をあげており、東西を問わず、いろいろな厩舎から調教騎乗を頼まれる存在だ。あのアットウィルもデビュー前に騎乗したことがあり、その時に「これは走る」とすぐに分かったそうだ。

　そして今週の目玉はエルムＳで上位人気が予想されるローマンレジェンドの追い切り。火曜日に行われたが、厩舎関係者、報道関係者が多く見ているなかで、素晴らしい動きを見せた。「初めに調教を頼まれた時は、最後まで函館にいるかどうか分からなかったので、一度断る形になったけど、最後まで残ることがはっきりして厩舎スタッフにその旨を伝えたところ、改めて調教の依頼を受けました。まるでスーパーカーに乗っているような感触。勝負どころでは自分からハミを取り、先行した馬にあっという間に並びかける反応の良さ。その後も手応えが違いすぎて、直線では一気に突き放してしまいました。手脚のさばきがとても柔らかく、いつ手前が変わったのか分からないぐらいスムーズに変えていました。とてもいい追い切りができたと思います」と大絶賛。きっとエルムＳでも、期待に応えて豪快な走りを見せてくれることだろう。

（美浦想定班・塩手智彦）

2012年08月22日