“裏函”終了直後に芝を張り替えた函館競馬場

ゴール前の張り替え部分

　２２日の追い切りを最後に、６週間にわたる通称“裏函”が終了した。９日には最大５３６頭も滞在していた馬たちも、２３日朝には１頭が角馬場に入場したのみ。残り２週の札幌に出走するグループ、東西のトレセンに帰厩するグループに分かれ、函館競馬場を後にした。

　札幌開催時のトレセンとして機能している函館だが、今年は例年に比べて馬の入れ替えが激しかったように思う。各厩舎の出張馬房が少ないため、函館滞在馬を札幌へ輸送すると、そのまま札幌滞在馬が函館に輸送されてくるというローテーション。前走時の追い切りが札幌のため、前回との比較ができないという、時計班にとって難しい仕事場になってしまったのが痛かった。余談だが、例年プラス決算の馬券収支も、今年は大幅赤字を計上。深刻な財政危機に陥ったのは言うまでもない。この点はこれからも続きそうなので、今後の課題となりそうだ。

　滞在馬が退厩すると、すぐに部分的な芝コースの張り替え作業が行われている。 函館競馬場はもう、来年の開催に向けて動き出しているのだ。

（栗東時計班・竹原伸介）

2012年08月26日