新馬戦攻略の新たな格言

　先日、とある調教師と新馬戦についての話になり、非常に興味深い話を聞かせてくれた。「自分たちもそうだったんだけど、開業してすぐの時は馬の数が少ないから時間をかけて仕上げることができるんだ。だから新馬戦なんかはいい結果につながることが多い。そうやって結果を出すことで、預託していただく数が増えてくるんだけど、今度はどうしても１頭に対しての時間は少なくなる。あくまでも開業当初と比べてということだけどね。最初に結果を出して気持ちが大きくなっているとそこが壁になることがあるんだ。このへんは馬券戦略にも使えるんじゃない？」と指南してくれた。

　思わず大きくうなずいてしまったが、確かに新馬で穴をあけるのはまだ開業して間もない厩舎であることが多い。「新馬は新規厩舎から買え」。新しい格言になるかもしれない。

（美浦想定班・武山修司）

2012年08月30日