1. TOP
  2. 馬三郎タイムズ
  3. コラム

重賞特集&次情報はお任せ!
馬三郎タイムズと合わせて使えば威力倍増!
今なら14日間無料で使える!→詳しくはコチラ

コラム

プロも愛用する競馬予想ソフト「競馬新聞 デイリー馬三郎」が今なら14日間無料でお試し頂けます!

無料トライアルに申し込む(購入手続きは不要です)/詳しく見る

“ブロック制度”採用でどう変わるか

 今に始まったことではないが、今夏の新潟競馬も関東本場開催にも関わらず“関西馬”に相当の勝ち鞍を持っていかれた。しかしながら、今秋からは少し様相が変わりそうな雰囲気である。

 というのも、“ブロック制度”という新規定が採用されて、関西馬が関東本場へ、またその逆の関東馬が関西本場へ…の出走が大幅に制限されるからだ。まだ未勝利と古馬500万下だけでの採用だが、「フルゲートに満たない限り、逆側への出走は不可」がルールとなる。単純に考えれば「これで少しは関西旋風が収まるのか!!」と関東人は喜びそうなものだが、冷静に「そうでもないぞ!」と語る調教師もいた。

 A調教師は「今春を思い出してごらん。東京競馬では出馬ラッシュになって使えないので、相当の数の未勝利馬が関西へ遠征したんだ。それができなくなるんだぞ…」。なるほど、確かに取材をしていて「駄目だから関西へ持っていくわ!」とかなりの厩舎で言われていたのだった。

 また、B調教師は「まだ先になるが、来年の小倉開催はどうしたらいいのか?…と考えてしまう。そのクラスをブロックされると、小倉へ滞在させる馬が困る可能性が高い」と懸念していた。夏の小倉競馬は関東へ40馬房が割り当てられるが、確かに今年を見ても大半の厩舎が未勝利と古馬500万下の2クラスの馬たちを滞在させていた。それもそうだろう。新馬を小倉へ持っていくのはリスクが高過ぎるし、1000万下以上の馬を滞在させて、もし除外の憂き目にあえば他のレースへ逃げることはまずできない。つまり、厩舎経営者から見れば“使えず丸損”になる可能性もあるからだ。

 この新制度の施行で、どんな変化が生じるのか―。注目していきたい。

(美浦想定班・玉川 祝)

2012年09月02日