ファン獲得には無料で競馬中継を

　何年ぶりか―。３日間開催の最終日となる９月１７日（月・祝）は栗東トレセンの攻め馬当番へ。午前３時に起床し、調教は４時から始まって９時に終了。それから事務所に戻り、グリーンチャンネルで競馬を観戦した。

　競馬開催時は常に競馬場にいるので、久々にグリーンチャンネルを拝見したが、パドックを念入りにチェックして馬券を買いたい当方にとっては、決して満足できるものではなかった。せめて全馬をきっちりと２?３周は見せてもらわないと…。３場開催ではあったパドックチャンネルがなかったのは残念な限りだ。

　午後に自宅へ帰ると、月曜の競馬中継は民放で１５時?１６時のみ。お金を払わないと競馬が見られないというのはいかがなものか。家の立地条件ではＣＳアンテナを付けられないこともあるので…。

　競馬場に行くのが仕事の競馬記者にとっては、感じることができなかったが、競馬場やウインズに行けない在宅競馬のファンは、レースやパドックを見ることもままならない。レースを提供しているＪＲＡがファンに馬券を購入してもらうには、無料で競馬中継を見せる必要があるのでは。

　ＴＶの環境が整っていない以上、放送時間の長いラジオの役割は大きい。（ラジオ関西に）出演している立場としては、もう一度気を引き締め、わかりやすい解説をしなければ、競馬ファンはどんどん離れていくと感じている。

（栗東調教班・吉田順一）

2012年09月19日