札幌出張で強烈に印象に残った２頭

　例年ならまだ札幌に出張中のはずなのだが、今年はスタンド改修工事のため美浦へ約１カ月ほど早めの帰還。夢から現実に戻された気分に陥っていたが、中山開催も早くも３週目。ようやく予想も本場競馬の感覚に戻ってきた。

　その予想でもとりわけ気になってしまうのが札幌組。特に気になっていたのがプリンセスジャック（牝２歳、父ダイワメジャー、母ゴールデンジャック、栗東・加用）だ。栗東での追い切りではそれほど目立っていなかったようだが、札幌の２歳馬の中では群を抜いた動きを見せていた。新馬戦は早めに抜け出してソラを使った分、最後は詰め寄られたが、着差以上の強さが頭に焼き付いていた一頭。おかげで今日のききょうＳではおいしい馬券につなげることができた。

　もう１頭は来週のスプリンターズＳに出走予定のパドトロワ。香港遠征後はなかなか調子が上がってこなかったが、函館ＳＳで復調の兆しを見せると、次のアイビスＳＤでは完璧な勝ち方で重賞初制覇を達成。続くキーンランドＣをレコードで制し、復活どころか覚醒したような強さでサマースプリント王座を奪取した。さすがに連戦の疲れは心配だが、新潟遠征を除けば昨年２着した時とほぼ同じ軌跡。おそらく人気はセントウルＳ組が持っていきそうなだけに、メイチの勝負をするつもりだ。

（美浦調教班・石堂道生）

2012年09月22日