国枝厩舎の次世代エース候補

　先週の土曜日９Ｒ・習志野特別をサトノアポロで勝って、ＪＲＡ通算６００勝を達成した国枝師。「６００勝という記録はうれしいけど、まだまだ上には上がいるからね。自分だけの力ではないし、これからも地道にやっていくよ」と、控えめな師らしい謙虚なコメント。そんな控えめな師とは逆に、牝馬３冠のアパパネ、ＮＨＫマイルＣのピンクカメオ、有馬記念のマツリダゴッホなど、手がけた馬たちのキャラは強烈で豪快だった。

　その先輩たちと同じ匂いを醸し出しているのが、デビュー戦を圧勝したマンボネフューだ。「もともと期待の大きかった馬だからね。使った後も落ち着いているし、この中間も順調そのものだよ。奥がありそうだし、大きいところを狙えるだけの器がある」と素質にほれ込んでいる。　次走はいちょうＳ（１０月２０日・東京）を予定しており、ここが試金石の一戦となりそうだ。

（美浦調教班・佐野裕樹）

2012年10月04日