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ラシックス効果?…BCターフが楽しみ
凱旋門賞(仏G?)とアロヨセコマイル(米G?)。先日、日本馬が参戦した2つの海外重賞では、どちらも2着に敗れた。
まずオルフェーヴルが参戦した凱旋門賞。誰もがVを確信したゴール前。日本中の声援は歓喜から悲鳴に変わった。
福永Jは調整ルームで騎手仲間たちと観戦したという。「最後の直線で一番応援していたのが謙一(池添)やったのが印象に残っている。あと“調教師の技術が世界レベルに至らなかった”と言う池江先生のコメント。すごいなって思った」と福永J。
そして、スミヨンの騎乗について賛否両論があることには「同じ騎手として気持ちが分かる。“ぶっち切れる”と思うし、“ぶっち切ったわ”って思うよ。レース後に天を仰いだのも分かる」と気遣った。「でも、結果で評価される世界やから」…勝負でしのぎを削ってきた一流ジョッキーの言葉には重みを感じる。ただ、長い歴史で崩せなかった“結果”はもう近くにあることも確かだ。
アロヨセコマイルにはトレイルブレイザーが出走。不利と思われた距離を克服し、本番のBCターフに望みをつないだ。同馬が渡米した理由は鼻出血の予防目的に使えるラシックス効果を求めたもの。「それが競走能力に影響するものじゃないけど、追い切りから使えるのが大きい。おしっこを頻繁にしていたし、血圧を下げて利尿作用がある」と武豊J。距離が延長されるBCターフについては「今度は距離が延びるので条件は良くなるけど、相手が強くなる。ただ、いい試走ができたし、手応えもつかんだ」と好感触を得ていた。
1分31秒95という速い時計はまゆつばものだとか…。各馬が装着しているチップによっても走破時計が計られているらしいが、それは36秒台だったらしい。「芝は日本の馬場に似ているけど、31秒ってことはない」と武豊J。いい加減なものだな…。とにかく、11月3日のBCターフを楽しみにしたい。
(関西デイリー・井上達也)
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