秋天は３歳馬のワンツーで決まり！？

　今年の３歳馬は総じて粒ぞろいと言われているが、これはあくまでもクラシック組の話。ＮＨＫマイルＣ組に関しては、いまいち地味な印象を持っていた。ところが、出走馬のその後の成績を見てみると、案外活躍していることが分かる。

　１着・カレンブラックヒルと６着・ジャスタウェイが毎日王冠でワンツーフィニッシュを決めたのを筆頭に、３着・クラレント→富士Ｓ＝１着、４着・オリービン→ポートアイランドＳ＝１着、５着・セイクレットレーヴ→エプソムＣ＝４着、７着・ハナズゴール→札幌記念＝４着、８着・レオアクティブ→京成杯ＡＨ＝１着、９着ガンジス→ペルセウスＳ＝１着、落馬・シゲルスダチ→北九州記念＝２着、６位失格・マウントシャスタ→宝塚記念＝５着など、夏以降は古馬相手に互角以上の戦いを繰り広げている。

　これだけの良績を残しているのだから、今年のＮＨＫマイルＣ組はレベルが高いと言っても差し支えないはず。そこで注目は、今週の天皇賞・秋に出走するカレンブラックヒル。余裕しゃくしゃくの先行抜け出しでＧ?馬５頭を完封した毎日王冠の内容から、さらに距離が延びる本番でも好走可能な下地は十分に備えている。１９８４年のグレード制導入以降、３歳馬の天皇賞・秋Ｖはわずか２回。古馬の壁は相当分厚いが、この馬なら簡単に打ち破ってしまうのではないだろうか…。

　と、ここまで書いておきながら、私の本命馬は同じ３歳のフェノーメノ。同世代のみならず、いずれは日本のトップに立つ馬だと確信しているだけに、天皇賞はダービー以来のメイチ勝負をする予定だ。当然、対抗はカレンブラックヒル。史上初の３歳馬ワンツーで大もうけ→夜の神戸で豪遊の腹積もりだが、果たして―。

（馬三郎編集部・板橋　優）

2012年10月22日