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コラム

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最も強い馬を決める一戦だったのか…

 ゴールドシップが勝った今年の菊花賞。東京競馬場での観戦となったが、どこか冷ややかな目で見ていた自分がいた。

 昔から言われているのは、最も速い馬が勝つのが皐月賞で、最も運のある馬が勝つのが日本ダービー。そして3000mの長丁場を走り抜くことから、最も強い馬が勝つと言われているのが菊花賞だった。しかし、今年のメンバーで重賞ウイナーはゴールドシップとコスモオオゾラの2頭のみ。相次ぐ故障や目標レースの切り替えなどで、ダービーの上位馬が参加しなかった。確かにゴールドシップは強かった。敬意を表しつつも、果たして今年のレースが最も強い馬を決める一戦だったのかという疑問は残る。

 記者が競馬を始めたころは魅力があった。3000mという特異の舞台で行われることから、数々のドラマが生まれた。距離の壁をダービーで克服したと思われたミホノブルボンも、菊花賞ではライスシャワーの前に散った。昔はこのようなタイプが出走して、レースに華を添えた。勝利至上主義では語れない魅力がそこにはあった。

 JRAの売り上げは年々減少傾向にあり、先日は3カ所のウインズを廃止する発表もあった。立て直しの策として、いろいろなことをしているが、魅力のある番組を提供することもファンを獲得のためには重要。強い馬同士の対決もいいが、ファンがワクワクするようなメンバーでの競馬を見たいと思う。

(関東デイリー・小林正明)

2012年10月23日