1. TOP
  2. 馬三郎タイムズ
  3. コラム

重賞特集&次情報はお任せ!
馬三郎タイムズと合わせて使えば威力倍増!
今なら14日間無料で使える!→詳しくはコチラ

コラム

プロも愛用する競馬予想ソフト「競馬新聞 デイリー馬三郎」が今なら14日間無料でお試し頂けます!

無料トライアルに申し込む(購入手続きは不要です)/詳しく見る

常に先を見据えている国枝師

 天皇、皇后両陛下が来場される運びとなり、今年の天皇賞・秋は7年ぶりに天覧競馬に。その7年前の天皇賞・秋で、最も印象に残っているのが、ヘヴンリーロマンスが両陛下の前で駐立し、鞍上の松永幹騎手がヘルメットを脱ぎ、一礼したシーン。激戦の後にもかかわらず、ピタッと止まって見せたヘヴンリーロマンスには、称賛の声が上がった。

 ふとそんなことを思い出していると、南角馬場の真ん中で、スタンドの方に顔を向け、ピタッと駐立して動かない集団がいた。双眼鏡からのぞくと、白いシャドーロールに青い馬服。それは国枝厩舎の一団だった。かなり物珍しい光景に映ったので、さっそく師に聞いてみた。

 「人間の手の内に入れやすくするのが狙いだね。ピタッと立たせるのは簡単なことではないけど、それをやっていかないと、いざという時に人間の言うことを聞かなくなるから。実際、レース後の手入れを見る限り、効果はうかがえるし、うまくいっていると思うよ」

 栗東滞在やプール調教の活用など、工夫をこらしてきた国枝師の視線は、常に先を見据えている。

(美浦調教班・森元要輔)

2012年10月24日