菊花賞１、２着馬の今後に注目！

　先週の菊花賞はゴールドシップがロングスパートで王者の貫禄を見せつけ、皐月賞に続く二冠を達成。本来なら京都の外回りの下り坂でスパートするのはタブーとされている戦術。これで負けたら批判は間違いないだけに、１・４倍の支持を集めている馬がその作戦に踏み切るのは相当な勇気が必要になる。その決断をした内田騎手も見事ならば、それに応えたゴールドシップも見事。二冠にふさわしい走りだった。関係者の皆さま方、おめでとうございます。

　そして２着には上がり馬、スカイディグニティが入った。栗東所属時代からずっと注目していた馬だけに、ここまで活躍してくれているのは素直にうれしい。惜しくも栄冠には届かなかったが「直線に向いた時はイケると思いましたが、さすがに勝った馬は地力がありますね。ただ長距離で世代No.２ですから胸を張れると思いますし、まだ上積みが期待できますからね。楽しみです」と大江助手も悔しさをにじませながらも健闘をたたえていた。

　次走はステイヤーズＳを予定している。ブライアンズタイム最後の大物との呼び声もあり、これからの活躍に期待したい。

（美浦厩舎班・木村拓人）

2012年10月25日