角居厩舎、エンジン全開！

　先週は４勝の固め打ちで、全国リーディングの座を奪い返した角居厩舎。秋のビッグレースを前に厩舎全体のエンジンがかかってきた。

　先週の新馬戦はシーザリオの産駒、エピファネイアが３馬身差の大楽勝。１週前に熱発し、３９度を超える高熱で出走を見送るプランもあっただ、終わってみれば格の違いの見せつけ、一頓挫あったことで強さがさらに引き立つ結果に。今週、話を聞くと「化け物ですね…」と山田助手も驚きの表情。次走には京都２歳Ｓを予定している。

　今週の目玉はなんと言ってもは天皇賞・秋に出走する総大将のルーラーシップ。宝塚記念からの直行は予定通りで、調整も非常に順調とのこと。最終追い切りが僚馬に遅れをとっていることを気にしている方もいると思うが、それについて山田助手はこう説明。「鞍上が追わないで馬がどんな反応を見せるかを調教師も確かめたかったので、あの形に。ウチの厩舎の追い切りパターンのひとつで、ルーラーシップはゴール板を過ぎてから食らいつく動きを見せていたので心配はありません」と不安を一蹴した。

　同馬と言えば宝塚記念のようにゲートが悪い時があるが、枠順は偶数枠の６番をゲット。いよいよ死角らしい死角がなくなった。週中は“３歳勢強し”の記事が多く見られたが、個人的に世界のオルフェーヴルが不在ならば国内最強はルーラシップ。ドバイ、香港と世界で戦ってきた同馬が、いくら活きがいいとはいえ、３歳馬に負けるわけにはいくまい。誰もが認める走りを期待したい。

（栗東想定班・松永　篤）

2012年10月27日