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歴史的快挙も夢ではないはず…
今週は秋G?シリーズの中休み。しかしながら、ほっと一息とは言っていられない。米国のサンタアニタ競馬場を舞台に、現地時間の11月2、3日の2日間にわたって“競馬の祭典”ブリーダーズカップが開催されるのだ。ジュヴェナイル・スプリントからスタートし、締めのクラシックまで対象レースはなんと15戦。どのカテゴリーでも世界トップクラスの激戦が繰り広げられるだけに、たとえ馬券は買えなくとも、おなか一杯になることは間違いない。
やはり注目は、トレイルブレイザーが挑戦するBCターフ(約芝2400m)だろう。名門オブライエン厩舎所属で昨年の覇者セントニコラスアビー。昨年の凱旋門賞2着馬で、今年もヨークシャーオークス、ヴェルメイユ賞を制するなど好調なシャレータ。米国の芝G?を3連勝中のポイントオブエントリーあたりがライバルになりそうだ。前記馬の戦歴を見ても、栄光を手にするのは楽ではないが、個人的には十分チャンスがあると期待している。
舞台となるサンタアニタの芝12Fのレコードは2分26秒50と、極端に速い時計が出る馬場ではない。トレイルブレイザーのベストレースは、早めスパートからダークシャドウ以下を完封した3走前の京都記念だと思うが、当時も京都にしてはやや時計がかかる馬場で、芝質が今回と似通っていたように感じられる。鼻出血対策のラシックスが使用できる点も心強い限りだ。
運命のときは、日本時間11月4日(日)の早朝。快挙を見届けて日曜の競馬に臨めれば最高だが、果たして―。
(編集部・妹尾和也)
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