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“中高年の星”が惜しまれつつ引退

 2度のリストラを乗り越え、ばんえい競馬で「中高年の星」として話題を集めたゴールデンバージ(牡15歳)の引退レースが10月28日帯広競馬場で行われました。ラストランとなった第2Rには1000人あまりのファンが駆けつけ、最後の勇姿に大勢のファンが声援を送っていました。結果は2障害で手間取ってしまい最下位。残念なことに有終の美を飾ることはできませんでしたが、最後まで必死にソリを引くゴールデンバージにはあたたかい拍手が送られました。

 2歳時ばんえいの岡田厩舎でデビューしたゴールデンバージは障害で横へ逃げる癖が出て障害を登らなくなり1度目のリストラ。しかしばんえい史上7頭しかいない1億円馬、マルゼンバージの子供として期待されていた同馬の潜在能力に目をつけた、ばんえいの平田調教師は見事その悪癖を矯正しレースへ復帰させ、その後はOPまで出世しました。しかし年齢を重ねると再度横へ逃げる悪癖が出て引退。これが2度目のリストラ。その後は食肉処理される手前のところまでいくが、当時草ばん馬で活躍していたこともあり、山田勇作調教師の元で再デビューを飾った。

 復帰初戦は2年ぶりの実戦にも関わらず2着馬に大差を付けての圧勝劇。2度のリストラを乗り越え勝利した同馬は「中高年の星」として全国から注目を浴びるようになった。その後14歳での勝利を達成し、ばんえい競馬史上最高齢での勝ち馬となる。復帰後も各地で草ばん馬に出走するなど話題を集めていたが、とうとう脚元の不安で今回の引退となってしまいました。今後は現在の馬主・川端悟さんのが住む北海道奈井江町で余生を過ごしチャンスがあれば種付けも考えているそうです。中高年に力を与えてくれたゴールデンバージ。今後はゆっくりと牧場生活を送ってもらいたいものです。

(栗東調教班・安藤浩貴)

2012年11月01日