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2歳夏の“飛び級”がちょっぴり楽しみ

 JRAは16日に東京都港区の六本木事務所で経営委員会を行い、平成25年度の事業計画案、および収支予算案について議決されたことを発表した。記者説明会には当方も出席。話題の中心は来年度予算とダービーの1着賞金が5000万円増の2億円となることだったが、ちょっぴり興味深かったのは、事業計画書案にある「夏季2歳重賞における出走制限の廃止について」の項目だ。

 これは、夏季2歳重賞で上級挑戦に意欲のある馬の出走機会を拡大するとの観点から、従来は認められていなかった未出走馬、未勝利馬の参戦が可能になるというもの。つまり例えば初勝利が重賞Vとなったり、初陣がいきなり重賞となる馬が出現するかもしれない。

 もちろん、出走枠がある場合に限るだけに“絵に描いた餅”で終わる可能性もあるだろう。また随所に幼さを残す時期の2歳馬が対象だけに「勝ち負けよりも、ダメージを与えないこと」を厩舎関係者が重視するのはある意味、当然のこと。未出走馬の参戦は、常識的に考えて難しいだろう。

 ただファンは、イレギュラーなことや非日常的なことに少なからずワクワクするもの。「夏季2歳重賞」というカテゴリーではないが、かつてアドマイヤベガ(99年ダービーをV)が新馬戦で1位入線→4着降着の次戦にエリカ賞を選んで快勝したときや、善戦マンとして人気のあったロイスアンドロイスが未勝利の身で青葉賞で3着に入ったときは私もオーッと思った記憶がある。初陣に青葉賞を選び、1番人気に推されたジュネーブシンボリ(88年4着)のことも思い出される。

 例えば新馬戦で惜敗した評判馬や、勝ち上がり組よりも速い時計を持つ未勝利馬が参戦すれば、そしてその馬が勝ち負けを演じるようならなおさら、話題として盛り上がる可能性はある。各陣営の動向を含めて、来夏がちょっぴり楽しみだ。

(関東デイリー・野田口 晃)

2012年11月20日