昔のことを思い返すと面白い

　今週はジャパンＣが東京競馬場で行われる。凱旋門賞でオルフェーヴルを破ったソレミアが来日するが、以前と比べるとどうも盛り上がりはいまひとつのように感じる。「海外勢に追いつき、追い越せ！」というのが最初のコンセプトだったはずだが、ここ数年は勝ち馬どころが、掲示板に載ることも少なくなってきた。そろそろ転換期を迎えているような気がする。

　そこでふとＪＲＡのサイトを見ていたら、面白い企画を見つけた。「Legends of Japan Cup」という名の特設サイトで、「ジャパンＣの歴代優勝馬同士を対決させたらどっちが勝つか」を投票によって決めるというもの。最終的にはここまでの投票結果が出るだけなのだが、時計や距離成績などを参考にして、昔の記憶を呼び起こしながら「どっちが勝つか？」を考えるのは意外と楽いかった。

　ここ数年のＪＲＡ広告は昔のファンを呼び込むような戦略が見て取れるが、実際に昔のことを思い返すとやはり面白い。今がどうかは別にして、記憶に訴えかけられるのは心を揺さぶられる。きっとこう感じるのは筆者だけではないはず。ぜひ皆さんも見てみてはいかがでしょう？

（美浦厩舎班・武山修司）

2012年11月21日