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一口馬主になりました

 数年前から一口馬主になりたくてカタログなどをながめていたが、初めて持つ馬にはどうしても思いきりこだわりたかったし、もちろん値段の問題もあってなかなか持つことができなかった。ところが、一昨年ついに「まさかこの値段で!」という“とびっきり”にめぐりあえた。

 その一頭はかねてから「この馬の子どもは大きいところを狙える!」と現役時代から目をつけていた牝馬の子。それが、自分の資金力でも買えるのにはビックリ。それだけ当方の感覚がズレているとのちに分かったのはショックだったが、それでも競馬とは勝手に“思い入れ”を投影するもの。「この馬を買うのは天命だ!」と、一口5万円の募集価格で公募されていた某クラブの馬を、二口分購入することができた。

 その後、会報やネットでその成長を追うことになったが、どうも同期生と比べると成長が遅い印象。血統背景からも覚悟していたことだが、2歳戦が始まり、秋になっても北海道の牧場からトレセンに入ってこない状況にはやきもきしていた。ようやく、10月末に栗東トレセンに入厩。それからひと月の調教を積まれて無事にデビューを迎えることができ、あろうことか運良く新馬勝ちを収めることができた。

 レースを迎えるにあたり、こんなに緊張をしたことはなかったし、勝った瞬間はそれは今までに味わったことがない不思議な感覚に襲われた。長年、競馬というものに携わってきたが、今までとは全く違う種の感動を得られたのにはとにかく驚いた。またひとつ、競馬での楽しみが増えたことは本当に新鮮でうれしいことだ。

 どうか愛馬にはこの先も無事に競走生活を送ってもらいたい。そして、いずれ我が妄想を果たし、涙で仕事ができないような事態を起こしてほしい。

(美浦厩舎班・工藤 修)

2013年02月03日