花粉に悩む季節だが…

　鼻がむずむずし始めた。憂鬱な季節がやってきた。立春も過ぎ、春の気配が感じられるようになったが、花粉はいただけない。坂路調教スタンドから見える杉の林も、赤く色づいて、いよいよ飛散の態勢に入ってきた。毎年この時季は早くからマスクを着用している某騎手だが、どうしたものか今年はまだマスクを着用していない。

　今年は中国の大気汚染もある。マスクも効果がないというから、本当にやっかいだ。数カ月の我慢とはいえ、つらい日々が続く。これではストレスがたまるばかりである。

　そんなとき、美浦に入る火曜日の夜に気分が癒やされることがあった。フロントガラスに丸い月がクッキリ姿が映っていた。いつもは暗くて道が見えにくい場所だが、この日は視界が利いて運転も楽。気分良く美浦に入れた。月明かりがこれほど明るいとは。この年になって実感した次第である。

（美浦調教班・後藤孝男）

2013年02月06日