マクドノー会心の勝利の裏には

　短期免許で騎乗していたマクドノー騎手が帰国した。最後の勝ち鞍は、春菜賞のナンシーシャイン。差し馬を逃がしての勝利には本人もご満悦だったようで、何度もガッツポーズをしたり、レース後はファンのサインにも気さくに応じていたという。

　ナンシーシャインを管理する岩戸師は「会心の騎乗だったね。でも、オレの指示があったからこそだよ」とニヤリ。「前日の騎乗は言葉が通じず、指示がうまく伝わらなかった。この日はオーバーアクションと鬼気迫る表情で指示を出したからね。内容は言えないけれど、何とかしなければと思ったに違いない」と、してやったりの結果を思い出して笑みを浮かべた。帰国直前には律儀に“サンキュー”メールが届いたという。

　今年からアガ・カーン殿下の主戦騎手として飛躍が期待されるマクドノー。次回の来日時には“マクドナルド”と呼ぶのが失礼なくらい、向こうで活躍してもらいたいものだ。

（美浦調教班・佐野裕樹）

2013年02月08日