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ジョッキー不足に柔軟な対応を

 地方競馬No.1の戸崎圭太騎手が、3度目の挑戦でついにJRAの騎手免許試験を突破した。3月いっぱいで廃止が決まっている福山競馬の岡田祥嗣騎手も、9年連続の受験で見事に夢をつかんだ。JRA競馬学校の騎手過程からは4人が合格。それぞれ今春の“デビュー”を予定している。

 安藤勝己騎手が現役引退を表明した競馬界に舞い込んだ明るい話題。素直に好感を持つ一方で、昨年、東西で23人のジョッキーが引退(他界した青木芳之騎手を含む)していった事実が頭に浮かんだ。調教師に転身する石橋守騎手、飯田祐史騎手を含めると、ここ1年で一気に20人近くが減る計算。優勝劣敗が勝負の世界の常とはいえ、ここまで来ると異常事態と言わざるを得ない。

 すでに目に見える問題も生じ始めている。1月19日の牛若丸JSで2人の騎手が落馬負傷。結果、翌20日の障害戦で変更する騎手が確保できず、2頭が出走を取り消すことになった。こうして少頭数のレースが続けば、ファンの競馬への興味が薄れるのは当然の流れ。短期免許で来日する外国人ジョッキーらで“補う”のには限界がある。

 リーディング上位騎手への一極集中化や、同下位騎手が騎乗馬を確保できない状況は、以前から指摘されてきた問題だが、いよいよ何らかの対策を講じるべきときが迫っていると感じる。福永騎手が以前「引退したジョッキーが復帰できる制度を」と話していたが、それも1つの改善策だろう。JRAには、あらゆるアイデアを排除せず、柔軟な姿勢で対応してもらいたいと願う。

(関西デイリー・大西修平)

2013年02月12日