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調教師って大変なんです

 午後回りの厩舎取材をしていると、調教師さんから「まあ、たまにはゆっくりしていきなさいよ〜」と言われて、お茶などを出されて世間話をすることがある。先日は某調教師さんとそんな感じになった。

 「今年は長女の大学受験があるし、さらに次女も私立高校へ通っているのもあるから、もう財政難ですよ〜」と記者が愚痴ると、先生も「まだいいじゃない!うちは長女が大学受験、次女が高校受験のダブルなんだよね〜。ホント、大変だよ」と愚痴る。それに対して「でも、調教師の年収はすごいでしょう?我らサラリーマンとは苦しみが違うはず!」と言うと、「そんなことないんですよね…」と先生はしみじみ語ってくれた。

 福島や新潟、関西圏の競馬への出走となれば京都、阪神、小倉に駆けつけることもしばしば。しかも出馬投票が直前なので、我々マスコミと違って事前に新幹線などの交通機関やホテルを予約ができず、値段も割高に…。さらに現在は待っていれば勝手に馬が入厩してくる時代ではなく、日曜の競馬が終わればその足で北海道などの牧場へ顔を出す、なんてことが当たり前になっている。年間の交通費を聞くと、なんと!400〜500万は軽くいくそうだ。週末の競馬で8着までに入らないと収入はなく、赤字の週が生じることも…。それを聞くと“成績によっては、苦しい状況に陥ることもあるんだな”と考え込んでしまった。

 おそらく私みたいに“調教師はもうかっているんだろうな〜”と競馬ファンの大半の方々が考えていると思いますが、実情は肉体的にも精神的にもとてもつらい職業みたいです。

(美浦厩舎班・玉川 祝)

2013年02月17日