オークスで名門の勝負服が映える

　２月９日の東京競馬のメーン、本社杯クイーンＣは珍しく関東馬同士で決着した。勝ったのはビュイック騎乗のウキヨノカゼ、２着は田辺のスイートサルサだった。当方は８番人気のジーニマジックに注目したが、３着同着で馬連はあと一歩だった。

　競馬の翌週、美浦トレセンの取材で、スイートサルサの菊川師と話す機会があった。“いい競馬だったが、自信はあったのかい？”に「当然ですよ。勝つつもりでいたんですから。レース前会っていればよかったのにね」と憎いコメント。“右回りより左回りの方がスムーズだね？”に「右回りだと内にモタれるところがあるからね。東京コース向きなんだ」と強調。“ということは桜花賞よりオークスだね？”に「今後の予定は、フローラＳ（４月２１日・東京・２０００ｍ）からオークス（５月１９日・東京・２４００ｍ）。桜花賞はパスする予定なんです」と青写真を話していた。

　オーナーはシンボリルドルフを生産したシンボリ牧場。久々に緑が鮮やかな勝負服が脚光を浴びそうだ。本番を楽しみにしたい。

（美浦調教班・鶴谷義雄）

2013年02月20日