志を高く持つ和田雄師が競馬デビュー

　最近の関東は勇退する調教師が多くなっている。だが去る者あれば来る者あり。２名の調教師が３月から開業した。普通なら１年の技術調教師期間があるため、そこで開業のための準備をすることになるのだが、昨年の試験で受かってすぐに開業を迎えることになったのがその２名。はっきり言って相当厳しい条件からのスタートとなっている。

　そのなかの１人、和田雄師は助手時代からお世話になっていた方。非常に真面目で、新聞記者に対する親切な対応でも有名な人だ。

　開業前に話を聞くと「馬集めやあいさつ回りなど、助手の仕事と平行しながらやらなければいけないので、正直忙しいです。それでも毎日が充実していて楽しいんですよね。やりがいはあります」と意気込みを語っていた。

　先週は出走馬がいなかったが、今週は５、６頭の出走を予定しており、いよいよ調教師としての競馬デビューを迎える。

　今は調教師にとって厳しい環境になっているが、それでも志を高く持ち、長年の夢をかなえた和田雄師の活躍を期待している。

（美浦厩舎班・木村拓人）

2013年03月14日